サンクコスト効果とは
あなたが、社長ならその事業をどうするでしょうか。これまでの労力がもったいないからこれからも続けるか、思い切ってその事業をやめるか。
前者のように、これまでの労力のもったいなさから方向転換ができないというような心理的効果をサンクコスト効果といいます。
サンクコストはsunk cost、日本語では埋没費用といわれ、回収不能なコストのことです。
コンコルドというジェット機の開発プロジェクトで、まさにこのサンクコスト効果が発動して失敗したことからコンコルド効果とも呼ばれます
サンクコスト効果の問題
サンクコスト効果が発動すると、これまで投資してきた対象への投資がやめられなくなります
長く上手くいっていないことには原因があるはずで、それを解消するためには初期の段階まで戻ってやり直す必要がある場合もあります
冷静に考えれば今やっている方法では上手くいかないかもしれないとわかっていたとしても、これまでの投資が持ったないという気持ちが邪魔して上手くいかない方法を続けてしまうことがサンクコスト効果の問題です
これまで投資した、時間、資金、労力が無駄にしたくないという気持ちを満足させるために、これからの機会まで失ってしまう可能性があります
日常生活にもサンクコスト
僕たちの身近なところにもこのサンクコストは潜んでいます。
服や日用品など買ったけど、結局あまり使わないというものもサンクコストです。
後は読み始めた本があまり面白くない、買ったときに想像した内容と違うという場合、それを買うのにかかったお金や、途中まで読むのに費やした時間がもったいなくて、最後まで読むとか。
些細なことかもしれませんが、時間、お金、労力という自分の資源を無駄にしないようにしましょう
サンクコスト効果に足を引っ張られないために
どうすればサンクコスト効果に悩まされずに正しい判断ができるのでしょうか。
僕は、そこまでの無駄に思える過去の失敗も、いつか自分に役に立つ寄り道だったと思うようにします。
もし、初めから正解のルートを歩いていたら、見れなかった景色が失敗をすることで見えたと思うことにしています。
そう思えば、これまでの時間やお金や労力の投資ももったいないと思わずに次の選択に進むことができると思っています。
まとめ
サンクコスト効果で自分の判断がゆがめられてるんじゃないか?と疑ってみることが大事ですね。
日常生活でも、仕事でも過去の選択に引っ張られず、今の時点で最も正しいと思える選択をできるようになりたいものです。
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