北海道の牛食い熊OSO18が駆除されニュースになりましたが、これを受けて北海道外から他の方法はなかったのかなど、駆除に対する苦情が寄せられているらしい
これについて、考えてみよう
苦情の内容は?
OSO18の駆除に対する苦情の内容はクマがかわいそうというものが中心らしい
これに対し、ハンターへの誹謗中傷の内容が出てくるとハンターのなり手がいなくなるのではないかと北海道の担当者は危惧しているようす
害獣駆除の一般論
害獣の駆除問題は、農業、林業、都市部の環境などで広く存在する重要な課題であり、害獣は、作物や財産に損害を与え、人間の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、効果的な対策が必要
害獣の駆除問題については以下のような議論ポイントがある
- 生態系への影響: 害獣駆除の方法には、生態系への潜在的な影響があることがあります。特に、生態系内での他の生物への影響を考慮する必要があります。害獣駆除が非目標種に悪影響を及ぼすことがないよう、環境への影響評価が重要です。
- 倫理的な側面: 害獣駆除はしばしば倫理的な問題を引き起こします。どの種が害獣として分類され、どのような駆除方法が許容されるかについての倫理的なガイドラインが必要です。殺す前に他の解決策があるかどうかを検討することも大切です。
- 駆除方法の選択: 駆除方法は多岐にわたり、化学薬品、トラップ、生物学的制御などが含まれます。どの方法を選択するかは、害獣の種類や状況によって異なります。効果的で同時に環境に対する負担を最小限に抑える方法を選ぶべきです。
- 持続可能性と総合的アプローチ: 害獣駆除は一時的な解決策ではなく、持続可能なアプローチが必要です。生態系のバランスを考慮しつつ、長期的な管理プランを策定する必要があります。
- 教育と予防: 害獣駆除だけでなく、予防策としての教育も重要です。人々に害獣の生態学や行動について正しい知識を提供し、適切な廃棄物管理などの害獣の誘因を減らす取り組みも行うべきです。
- 協力と法的枠組み: 害獣駆除はしばしば地域や国境を越える問題であるため、国際的な協力と法的枠組みが必要です。異なる地域や利害関係者との連携が、害獣駆除の成功に重要な役割を果たします。
害獣駆除は多くの要因と複雑な課題を含む問題です。持続可能な方法で効果的な対策を見つけるために、科学、倫理、環境保護、協力の観点から総合的なアプローチが求められます。
こんなふうに害獣駆除にはいろいろと考えないといけないポイントがあり、僕たち人間の勝手な都合だけではできない難しい問題だ
今回はこれらの議論ポイントの中で2.倫理的な側面が批判の火種となっている
確かに熊からしたら自分が生きていくために牛を食べていただけで人間にとって都合が悪いから殺されただけという面ではかわいそうな部分はある
ただし、批判する人には批判する資格があるのか?という気がしてならない
ずっと駆除以外の方法を考え続けた人だけが今回批判する資格がある
OSO18 が現れたのは2019年からでこれまでに66頭の牛が襲われ32頭が殺されている
発見からこの前(2023年7月)の駆除までの期間ずっとOSO18の影におびえながら出現地域の住民の方は暮らしていたということになる
この期間ずっとOSO18の駆除に反対していた人や、具体的な駆除以外の対策方法を実行しようとした人が今回批判をしている人の中にどれだけいるのか
今回のニュースを受けて久しぶりに思い出したという人がほとんどじゃないのかと思う
久しぶりにこのニュースを思い出してなんとなくかわいそうと思っただけで駆除した人たちを批判したり、他の方法はなかったのかと安易にいったりするような人にはじゃあどうすればよかったと思うのか問い詰めてみたい(こわくてできんけど)
最初にOSO18が見つかってから当然農家の設備とかでクマが近づかないようにする努力は当然やっているはずでそのうえでの苦渋の決断の駆除なんだと思う
ら、害獣駆除の必要性をバランスよく考える必要があります。
住民側の苦しみのことも考えたのか
批判をしている人たちはOSO18の被害で苦しんでいる人たちのことは想像してみたのか
被害を抑えるために、本来にしなくていいような設備への投資をしたり、生活に不便を強いられたりしたはずで、そんな人たちの気持ちを少しでも想像してみてから、クマがかわいそうだとか言ってほしい
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