マーケティングの心理学 あなたも誰かに操られている?プライミング効果は身近なところに仕掛けられている

ひとりごと

人は本当にすべてのことを自分の意志で決定しているのか

スーパーで買い物をするとき、道を歩いているとき、仕事で判断を迫られているとき、私たちの生活には選択しなければならない場面がたくさんあります。

私たちはその選択を自分自身の意志に従って行っていると思っていますが、本当にそうでしょうか。

案外、身の回りの小さなことが私たちの意思決定に影響を及ぼしているかもしれません。

例えば、今あなたの机の上においている本のタイトルとか。。。

何気ない出来事が、そのあとの選択に影響する

プライミング効果を実証するこんなテストがあります。

テスト内容

・被験者には自分が過去に行った悪いことを思い出してもらう。
・そのあと、半分の被験者には手を洗ってもらう。もう半分には洗ってもらわない。
・最後に、今回のような学生のテストに参加してもよいか聞くを入力します。

このテストを行った結果、手を洗わなかった被験者グループの74%は参加してもよいと答えました。

一方で、手を洗った被験者グループは41%しか参加してもよいと答えませんでした。

手を洗わなかったグループは、自分の昔の罪滅ぼしのために少しでも人の役に立とうとしていると言えるでしょう。

一方、手を洗ったグループは手を洗うことによって、罪の意識が少し洗い流されたといえます。ですが、被験者にはそのような意識はなく、あくまで自分の意志によって回答していると思っています。

このように、無意識の領域にまわりにあるものや自分の行動から連想されるイメージが自分の考えに影響します。

身の回りのプライミング効果

この効果のことを知ってしまうと、私たちの生活はプライミング効果を引き起こすためのものだらけに感じてしまいます。

テレビCMなどの商品やサービス、会社の広告はすべて、対象のイメージを植え付けるために流されているとも考えられます。

CMが伝えるのは、商品の名前や機能だけではありません。そのCMのイメージはそのまま商品のイメージにつながります。

上品で大人びたイメージの女優が出ていれば、そのイメージを求めて商品を買う人も大勢いるでしょう。

まとめ

私たちはすべての選択を自分の意志だけで決定しているわけではないようです。

身の回りのいろんなものに影響を受けて、毎日の選択は行われており、もしかしたら誰かに支配されているのかもしれないとも思えてきます。

買い物の後で、なんでそれを買ったのか説明できないなんてものもあるのかも。

この効果のことを知って、少しでも周りの影響に抗って、自分の意志に従って選択をして、生きていきたいですね。

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