問題解決のために一生懸命考えているのに全然答えにたどりつかない
そんなときはメタ思考で視点を変えて考えてみましょう
メタ思考とは
メタ思考とは”思考についての思考”のことです
具体的に何らかの思考を行っている自分自身を、客観的かつ俯瞰的に見つめ、”何を考えるかを考える””どう考えるべきかを考える”という思考法がメタ思考です
行動や意思決定などの具体的なアウトプットを思考の対象とするのが”対象レベルの思考”
その対象レベルの思考をさらに思考の対象とするのが”メタレベルの思考”です
メタ思考を身に付けることができれば、自分を客観視できるようになり、より物事の本質を見定められるようになります
物事を一点からだけではなく、俯瞰的に見えることでができるため、今までは理解できなかった事柄も理解することが可能になります
また、メタレベルの思考を行うことで、論点や判断基準が明確になるため、最終的なアウトプットの質を高めることができます
メタ認知とはメタ思考を意識すること
メタ思考よりも少し聞きなじみがあるメタ認知という言葉がありますが、これはメタ思考を意識することです
このメタ認知とは、メタ思考を意識して実施することを意味しており、メタ認知を行うことは、自分を客観的に見ることだけではなく、課題の本質などを見極めるための行動にもつながります
メタ思考の手順
メタ思考は次の順番で行っていきます
- 対象レベルの思考を可視化する
- メタレベルで考える
- 対象レベルの思考に反映する
- メタレベルと対象レベルの行き来を繰り返す
下でそれぞれを詳しく見ていきましょう
対象レベルの思考を可視化する
直面している問題や取り組んでいる課題について、具体的に考えている内容を書き出して可視化します
例えばブログ運営について書いてみるとこんな感じです
メタレベルで考える
考えいている対象を高い視点から考えます
何を考えるべきか、どのようなプロセスで考えるべきかを考え、思い浮かぶことを書き出します
考えたいテーマにもよりますが、対象レベルの思考とメタレベルの思考は下記のような要素を意識的に使い分けて考えてみてください
対象レベルの思考に反映する
メタレベルで考えた結果を対象レベルの思考に反映します
最初に可視化できていなかった点について考えたり、明確な基準を設けたことで変更すべき内容を具体的に考えたりします
メタレベルと対象レベルの行き来を繰り返す
対象レベルの思考、メタレベルの思考を継続的に繰り返しながら、最終的なアウトプット(行動する内容)の質を高めていきます
メタ思考のメリット
メタ思考を取り入れることで思考の質が高まると最初に書きましたが、具体的にどんなメリットがあるのか紹介していきます
未知の分野や新しい場面でも気づきを得やすい
今までとは一段違う視点で物事を把握する能力が発揮できれば、通常の思考より気付きを増やすことができます
対象レベルの思考に加えてメタレベルでの視点が増えるためです
また、この力はメリットは未知の分野や新しい場面での気付きにも生かすことができます
こうした一連の気付きは、普段では気が付かなかった視点となり、作業の効率化や精度向上にもつながります
汎用性の高い思考力を身に付ける
通常では持ちえなかった視点で考える力は、汎用性の高い思考力にもつながります
物事の本質を見定める思考は、もともと対象としていたある1つの作業、事象に対してだけでなく他の事象について考えるときにも役立ちます。
特に課題の整理や新しいプロセスを考える場合においては有効性の高い能力となります
問題解決力が向上する
メタ思考によって得られる視点の転換は、作業分析だけではなく、課題の早期発見や問題解決にも役立つ能力となります
問題の早期解決には、起きている事象の本質を分析し最適な解決策を立案する能力が必要です
メタ思考では、このプロセスにおいて今までとは違う視点で物事を把握し、その問題の本質を理解することにつなげていくことができます
発想力が広がりアイデアを創出できる
今までとは違う視点で物事を見る事ができるため、発想力が豊かになるメリットがメタ思考にはあります
この発想力の広がりは、アイデアの創出に大きく影響を与えます
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