自分で決めたことでも周りからの誘惑や雑音に流されて、思っていたとおりに進められないことが多々あります
この誘惑はギリシャ神話に登場するセイレーンの歌声のようです
でもギリシャ神話ではこの歌声の誘惑に打ち勝った人がいました
これがオデュッセウスです
オデュッセウスがセイレーンの歌声に打ち勝った方法から僕達が自分たちの意志を貫く方法を考えてみましょう
そもそもセイレーンとオデュッセウスとは?
セイレーンはギリシア神話に登場する海の怪物です
海の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせました
歌声に魅惑された挙句セイレーンに喰い殺された船人たちの骨は、島に山をなしていました
そんなセイレーンがいる海をオデュッセウスは船でわたらなければなりませんでした
この海を渡る方法を魔女キルケがオデュッセウスに教えました
その方法は、部下たちの耳を蝋でふさぎ、声が聞こえないようにしておくことでした
もし自分だけはセイレーンの声を聞きたいなら、部下に命じて自分をマストに縛り付けさせておくようにも伝えました
自分も蝋で耳を塞げばいいじゃんと思わなくはないですが、セイレーンの声以外の音にも対処するためには誰か耳が聞こえる状態にしておく必要もあるでしょう
そしてこの予め部下の耳を蝋で塞いでおくとか、自分はセイレーンの歌声が聞こえても船を遭難させるような動きができないようにマストに縛り付けておくという対応が、セイレーン以外の誘惑にも効果があると思うのです
オデュッセウスの鎖で自分を制御する
事前に自分をマストに縛り付けさせておいたオデュッセウスのような自己制御のやり方をオデュッセウスの鎖といいます
買い物をすると余計なお菓子を買ってしまう人はお菓子売り場を通らないとか、必要なものを買えるぴったりのお金だけもっていくとか、そんな方法が思いつきます
ふだんはだめと思っていても、いざその選択肢が目の前に現れると選んでしまうというのはあるあるだと思います
なのでその選択肢に近づかないようにする
選択肢を選ぶことができない状態を強制的につくってしまうというのがオデュッセウスの鎖です
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